Voice-Recognition-Tech Info #8

braitom
Voice-Recognition-Tech Info
9 min readApr 8, 2017

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~音声アシスタントでアマゾンとグーグルを凌駕! LINEの秘めた可能性、AI Assistants and the last mile problem など~

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音声アシスタントでアマゾンとグーグルを凌駕! LINEの秘めた可能性 (1) 音声アシスタント領域はまだブルーオーシャン : マイナビニュース

Amazon Echo、Google Homeの特徴を解説の上、LINEが音声アシスタントに参入する戦略についての考察がレポートされています。

LINEの強みは会話そのものなのでそこを使った存在になるのではないか、あえて「ホーム」という文脈を語らずに家の中心になることを目指すのではなく1人1台の存在を目指しているのではないかといったことが書かれています。

面白い考察だと思いました。家のハブになることは目指さずに本当の意味での個人のアシスタントという位置づけを目指すというのはいい戦略のように思います。

日本や韓国はアメリカみたいに家が大きいわけではないのでスマートホーム化といっても限度がありますしね。
いずれにせよClovaの発売が待ち遠しいです。果たしてどう市場に評価されるのか気になるところです。

AI Assistants and the last mile problem — Praveen — Medium

デジタルアシスタントの構成を「言語を理解する」、「コンテキストを見つける」、「タスクを実行する」の3つに分けた上で、この最後の「タスクを実行する」部分をラストマイルと定義してこのラストマイルに関する問題を説明しています。

歯医者を予約する、レストランを予約するなどといった部分は現実問題、ほとんどが人手を介さないとできないものが多いです。
これらを補うためにチャットボットが必要ということが書かれています。

チャットボットというよりはどのようなシステムにもAPIが必要ということだと思います。APIがあるからこそチャットボットも作れるし、デジタルアシスタンからも呼び出すことができるということは意識しないといけません。
BtoCだけではなくBtoBでも今後はこのような考えが必須になってくるでしょう。

10 Best Practices When Designing for Voice — A Cloud Guru

Voiceアプリを設計するときのベストプラクティスが挙げられています。

期待を持たせすぎない、GUIアプリのように階層構造は必要ない、会話にステップを多くしない、レスポンスを短くするなどのTipsが10個説明されています。

ちなみに、この記事を書いている人はOpearloというVoiceデザイン会社の人のようです。こういう会社もついに出てきたようです。
今後、スマートフォンアプリ専門会社が出てきたようにこういったVoiceアプリ専門の会社は増えていくのでしょうかね?

アマゾンのAI「Alexa」でフォードを操作。車の未来を実感。 | BUSINESS INSIDER JAPAN

Alexaを搭載したFordの最新の車についてのレビューです。

以下の6つの操作をEcho経由でできるそうです。

ロックの操作、走行可能な距離の確認(電気およびガソリンの両方)、エンジンの始動と停止、走行距離計の確認、バッテリー充電量の確認、そしてタイアの空気圧の確認だ。

これだけでもすごい便利そうです。「今日遠くまで行くけどそういえばガソリンあったっけ?」みたいなことをわざわざ車に行かず、Echo経由で聞けるというのはものすごい手軽です。

現状、使えるのはこの6つの機能だけでAlexaのフル機能は使えないようですが今後に期待です。

第798回:ヒアラブル とは — ケータイ Watch

耳に付けるタイプの端末、音声アシスタント機能を搭載するデバイスのことを「ヒアラブル」というそうです。そのヒアラブルが音声アシスタントの普及の鍵になるのではないか?ということが書かれています。

これはかなり同意できますね。ヒアラブルと音声アシスタントの組み合わせは抜群だと思います。AirPodsは見た目がダサいと騒がれていますが、あれとSiriの組み合わせは抜群にユーザーの利便性を上げます。

街中で音声アシスタントと話すことは抵抗がありますが、ヒアラブルが当たり前になってそれを通して音声アシスタントを使うことが一般的になる未来も想像できると想います。

Alexa, ask my buddy to send help! — Len Edgerly — Medium

Ask My Buddyという緊急時に事前登録しておいた家族などに連絡してくれるAlexaスキルを使ったサービスについて書かれています。なお、このサービスはGoogle Home向けのものもあるようです。

こういう使い方いいですね。お年寄りや子供向けには音声だけでヘルプの連絡ができるのは非常に便利そうです。病院のナースコールなんかもこういったものに置きかえることができるのでは?と思いました。

Amazon’s Alexa and Apple’s Siri are waging war over the hotel room | TechCrunch

アメリカではホテルの部屋に採用する音声アシスタントを巡ってAppleとAmazonで競争が始まっているようです。

Siriの利便性を知ってもらいiPhoneなどのハードを売ることに繋げたいApple、Alexaをどんどん使ってもらい音声データを集めてAlexaの質を高めていきたいAmazonと両者の戦略は違うのでしょうね。

音声アシスタントは使い方を学ぶのが比較的楽なのでユーザーにとっては取っつきやすく、ホテルとしてはよりよいサービスを提供できるというメリットもあります。

一方で無線LANの環境をきちんと整えないといけないなどのコストも考えなければなりません。
この辺りを踏まえてどちらを採用するのかが決まってくるのでしょう。

近い将来、ルームサービスの依頼や目覚ましの依頼もこういった音声アシスタントで行うのが当たり前の時代になるかもしれませんね。

Why the Alexa Skills Kit is a Great Introduction To Coding For Kids

CloudStatusというAlexa Skillsを開発した14才の少女へのインタビュー記事です。

プログラミングを学ぶのに確かにAlexa Skillsは向いているように思いました。自分で書いたものがそのまま声で操作できるというのは、モノを動かすという喜びを感じやすいように思います。

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